【ドイツ/ベルリン】ザクセンハウゼン強制収容所
ベルリン市内から電車で1時間ほど北に離れた場所にあります。
ナチスによって創設された強制収容所の一つで、政治犯や同性愛者、障碍者、ユダヤ人など、ナチスが社会不適合者や劣性種族と考えていた人たちが送り込まれていた場所です。
他の収容所と同様、収容所は三角形の形をしていて、入口には『ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)』と記された門があります。
▲ARBEIT MACHT FREE(働けば自由になる) と書いた門。そんなわけないのに...
三角形の底辺部分から収容所に入るのですが、三角形という形から全体が容易に見渡せる、かつ、いたるところに見張り台があり、とても圧迫感があります。
当時使われていた寝起きする場所や調理場など見て回ることができます。
▲罰に使われていた杭が寝起きする小屋の裏にあります。
▲杭を使った罰
1月のベルリンはとても暗くて寒く、板を貼っただけの小屋で寝起きをして、水しか出ないお風呂、壁のないトイレ。しかも使える時間は決められている。
▲トイレ、仕切りがありません。
ある日突然捕まって、こういう場所で生きていかなければいけないだなんて、想像を絶します。
ナチスの映画をいくつか見たことがあるのですが、映画の中の世界が目の前に広がっていて、実際にあったことなのだと現実を目の当たりにしてとても辛かったです。
ただただ、狂気の場所でした。
絶滅収容所と言われるポーランドのアウシュビッツ強制収容所とは違い、ここは生存率がとても高かったそう。え、ここで?と思いました。こんな場所で生き抜いた人々。すごい、という言葉はちょっと違う...、言葉が見つかりません。
いつかポーランドに旅行したらアウシュビッツ強制収容所にも行きたいなあとなんとなく考えていたのですが、行く自信がなくなりました。
とても考えさせられる場所です。でも、行って良かったです。
行き方
S bahn のOranienburg駅下車。ベルリンからの電車はたくさん出ています。
Oranienburg駅から収容所まではバスと徒歩の2択です。
駅からバスが出ていますが、1時間に1本あるかないか。本数がとても少ないので歩いていくのがオススメです。
徒歩20~30分程度。住宅街にひっそりと広がっています。
▲入口
入場料は無料、毎日8:30~18:00まで営業しています。
冬に行かれる方は、防寒をしっかりしてくださいね。ドイツの寒さと収容所の冷たい雰囲気が合わさって、本当に本当に寒いです。